『Advanced Race Car Chassis Technologies』
「オーバル車両のセッティングがよく分かる図・写真がたっぷりなおすすめの本教えてください!」とiRacingのフォーラムで聞いたのはいつだったか。その時教えてもらった本を2冊ほど購入したので感想を書いてみます。1冊目はこれ。
- 作者: Bob Bolles
- 出版社/メーカー: HP Trade
- 発売日: 2010/11/02
- メディア: ペーパーバック
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しかし、書いてある内容はストックカーの本質を突きまくりながら全てのコンポーネントを丸裸にする充実ぶり。チューニングそのもののWhat&Howについてはもちろん、過去のトレンドはどうだったか、現代はどう変わってきたかというヒストリックなところも学ばせてくれるあたりは、さすがcircletrack.comでバリバリ記事を書いている著者、といったところでしょうか。
そう、circletrack.comでバリバリ書いてるんで、この本の内容のほとんどはcircletrack.comで読めます。
個人的に「おぉ、なるほど。」と思ったのはスプリングとロールの関係や、フロント(リア)のロールをリア(フロント)が邪魔するようなロール剛性にするとどうなるか、といった記述でしょうか。モーメントセンター(ロールセンター)についてもかなりの文量を割いて解説しているのでこれもよく理解できました。
後で書くもう1冊の方もそうなんですが、実践向けの本なので”現場のノウハウ”も書かれているのがシムレーサーは興味を引かれるところでしょうか。「スプリングは買ってきたらまずテスターでレートを計れ!メーカーの表示なんて嘘っパチだ!」「使うたびに長さとレートを計れ!劣化してくからな!」「曲がったスプリングはやばい!テスターで縮めてる最中に外れて飛んで怪我するぜ!コロコロ転がすと曲がってるかどうか分かるぜ!」といった記述は何かニヤニヤしちゃいますね。
じっくり細かく読むとたくさんヒントがある。でも何か読みにくくて頭に入りにくい。というのがこの本の感想です。買ったのがKindle版だからですかね(しかもKindleじゃなくてPCで読んでる)。