iRacing Telemetry Viewer(VBOX) v1.4を試す
先日紹介したiRacing Telemetry Viewerを試してみる。
このソフト自体まだ未成熟なところもあってか、導入する前からいろいろつまずくポイントがあるので一旦整理する。
- 『iRacing Telemetry Viewer』と言いつつ配布しているプログラムの名前はVBOX。
- VBOXはiRacingのクライアントソフトに内部的に接続を行い、Telemetry APIを通じて取得したデータを『DriftBox Tools』というソフトで読める形式に変換しながら記録する。
- ところが最近DriftBox Toolsの新バージョン(?)として『Circuit Tools』なんてソフトがリリースされた。
- データに互換性はあるのでCircuit Toolsでも、VBOXで記録したデータは読める。
- DriftBoxとCircuit Toolsのどちらがいいのかは不明。
というわけで、とりあえず用意するべきものはVBOXとCircuit Tools(もしくはDriftBox Tools)の2つであることがわかった。両方ともダウンロードはオフィシャルフォーラムのこのスレッドの2レス目の添付ファイルとリンクからダウンロードできる。
VBOXはインストールの必要は無く、ダウンロードしたファイルをアーカイバで展開するだけでいい。Circuit Toolsはダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストーラが起動するので、適当に次へ、次へ、はい、はい、OH, YES!とボタンを押していけばいい。
VBOXでデータを記録する
記録方法はいたって簡単。VBOX.exeをダブルクリックして起動するだけだ。起動するとコマンドプロンプトが開き以下のような表示がされる。
VBOX Data Logger Version 1.4
Output Rate is 20 HzPress ^C to exit
Waiting to connect to iRacing Simulator.
この状態でiRacingを起動しテストセッション等を開始すると、自動的に記録が始まる。その時コマンドプロンプトには以下のように表示される。
New Session; Creating log file 20100713230927_lagunaseca_1_1.vbo
この「New Session〜」は、「TEST]等の緑のボタンを押してピットストールに入ったときか、走行中にリセットをして同じくピットストールに入った時に表示されるようだ。
適当に何周か走ってiRacingを終了すると、VBOX.exeと同じフォルダにコマンドプロンプトで表示されていた「20100713230927_lagunaseca_1_1.vbo」といった名前のファイルが作成される。今度はこれをCircuit Toolsで読み込んでみよう。
Circuit Toolsでデータを表示する
Circuit Toolsを起動すると下のような画面が表示されるので、「Open file」をクリックし、記録した*.vboファイルを選択する。
次に、「Start / Finish Wizard」画面が表示されるので、左上のメニューの「Splits」をクリックし、「Load Splits」をクリックする。
読み込んだ*.vboファイルで走行したトラックの*.dsfファイルを選択しよう。*.dsfファイルにはトラックのスタートライン/フィニッシュラインが定義されている。もし*.dsfファイルが無い場合は、ウィザードに表示されているとおり左クリック/Shift+左クリックで手動でスタートライン/フィニッシュラインを定義する。
メイン画面が表示されたら、後はそれらしいところをポチポチクリックすれば各種データが表示される。複数の*.vboファイルを読み込んで、いろんな走りを比較してみよう。
これらのデータ/ツールを活かし、ドライビングにフィードバックできるのはきっと一握りの才能あるレーサーだけかもしれないが、ふつうのサラリーマンが「このコーナーはもっと固めのサスでも大丈夫そうだな…ふむふむ」なんて試行錯誤できるのも、レースシムの醍醐味と言えるだろう。